エンロンの粉飾方法②

 1993年にエンロンはカリフォルニア州公務員年金基金(カルパース)と折半出資でJEDIを作ったが、97年にカルパースの持分を買い取ることになった。しかしJEDIを連結決算からはずしておくためにその持分を肩代わりしてくれる新しいリミテッド・パートナーを探したが見つからなかったため、特別目的会社(SPE)としてChewcoを設立した。

 このSPEをエンロンの連結決算からはずしておくためには、3%以上の持分を持つ外部の投資家が必要であったが見つからなかった。そこで実質的にはエンロンの従業員によってコントロールされているパートナーが出資しているように見せかけ、その出資金の半分以上の担保はChewcoを経由してJEDIが送金していた。

 次にLJM1については次のような操作が行われている。エンロンは98年3月、当事はまだ未公開だったリズムズ社の株式を一株1.85ドルで540万株取得した。リズムズ株はその後公開され、エンロンの所有するリズムズ株には3億6,000万ドルの含み益ができたが、しかし契約によってエンロンは99年中にはリズムズ株を売却できないことになっていた。