特別目的会社の設立

そこで特別目的会社を設立して、エンロンの自社株を担保にしたデリバティブ取引を仕組む方法を考え出した。エンロンはLJM1という特別目的会社にエンロン株340万株を譲渡し、その見返りにLJM1は6,400万ドルの債権を発行してエンロンに渡した。

 LJM1は手にしたエンロン株の一部と同社株を売却して得た資金をLJMスワップ・サブに拠出した。この会社もエンロンの特別目的会社である。これでエンロンはリズムズ株を2004年6月に一株56ドルで売る権利を得た。このような複雑なやり方でエンロンの利益が水増しされていたのである。

 またエンロンはRaptorという特別目的会社を作り、その出資のためにエンロンが普通株を発行し、その見返りとして受取手形を受け取り、これを資産として計上していた。

 このように特別目的会社をつぎつぎと作って簿外取引をしていたのだが、エンロンが作った特別目的会社は2,800社とも3,500社ともいわれる。