エンロンの粉飾方法

1.エンロンの粉飾方法

 1985年にパイプライン会社が合併して生まれたエンロンは電力、ガスなどの卸売取引から水道やブロードバンド事業、さらにデリバティブ取引にまで手を伸ばし、わずか15年で全米第7位の大企業にまで成長した。

 ところが2001年7~9月期決算で、10億ドルの特別損失を計上し、そのあと巨額の簿外債務が判明し、同年12月2日倒産した。倒産の直接の原因は簿外債務にあった。

 簿外債務とは、会社の債務をバランス・シートからはずしておくことであり、日本でもよくなされている。エンロンの場合は特別目的会社(SPE、スペシャル・パーパス・エンティティ)を使って、これを行っていたのである。

 特別目的会社というのは、会社が特定の目的のために設立したもので、それに外部の出資者が3%以上出資していれば連結決算をしなくてもよいということになっている。エンロンが倒産したあと、エンロンの取締役会指名した特別調査委員会が公表した報告書によると次のようなことが判明した。

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